ここ数年でウェディングで使われる花の流行も、使ってはいけない=タブーもだいぶ変わってきました。では結婚式で使って良い花、悪い花ってあるのでしょうか。知っているようで知らないこと、知っておいたら役に立つ、結婚式にふさわしいお花の選び方をお伝えいたしますね。
結婚式に使ってはいけない花ってどんな花?
最近は、屋外での撮影やヴィンテージ風ドレスの流行に伴い、スワッグといってドライフラワーのブーケがとても流行中。お洒落な花嫁スタイリングの代表格のようになっていますが、少し前まではドライフラワーは縁起が良くないとも言われていました。風水的な観点からすると「ドライフラワー=枯れた花⇒運気が下がる」と言われているからです。 こんな風に、かってのタブーも今や流行に変化しています。
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では、実際のところ使ってはいけない花ってどのような事を言うのでしょうか。
♦花言葉(結婚に相応しいかどうか)
♦縁起(慶弔という視点から見た場合、相応しいかどうか)
♦風水(運気が悪くなる、ならないという視点で考えた場合)
♦花粉アレルギー
♦匂い
この5つの観点に分かれます。次の章では実際にどんな花なのか例をあげてみますね。
結婚式でタブーな花「花言葉」について
ふさわしくない花言葉ってどんな花?
結婚式で使ってはいけない言葉“忌み言葉”があるのと同様、花言葉にも相応しくないものがあります。選ばれることの多い花材の中にも実は“相応しくない”花言葉をもつ花もあります。例えば
♦紫陽花(あじさい)
花言葉:移り気、浮気、無常
最近の流行の花材のひとつですが、色が変わりやすいことからこのような花言葉だそうです。
♦黄色いバラ
花言葉:薄らぐ愛情、軽蔑
基本的にバラは結婚式にふさわしい花言葉いっぱい。バラ全体では「愛」や「美」と言われています。ただし黄色いバラは全く逆の花言葉を持つとも言われています。
♦黄色いカーネーション
花言葉:軽蔑、失望
カーネーションは母への花束贈呈で選ばれることが多い花材のひとつ。母の日と同様「母への愛情」「無垢で深い愛」という花言葉ゆえに。ですが花束贈呈でこの花を選ぶ場合は、色に気を付けて。
♦チューベローズ
花言葉:危険な快楽
ウェディングのお花で使う場合、メインの花材を引き立たせ雰囲気づくりのアクセントとして使われる可愛い白い花です。しかしなんともSEXYで怪しい花言葉ですね。
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♦アネモネ
花言葉:見捨てられた、恋の苦しみ
今ブーケで使われる流行の花のひとつですが、この花言葉の由来はギリシャ神話の悲しい恋物語から。戦いの神マルスが、恋人のアフロディテが別の男に恋をしたと思い、その男を嫉妬で殺してしまいます。殺された男の流した涙がアネモネになったという伝説。なんともギリシャ神話らしい話ですね。
まだまだご紹介しきれない花がたくさんあります。そして同じ花でもネガティブな言葉と同時にパワフルでポジティブな花言葉、両方持つ花もたくさんありますので気になる花があったら調べてみてくださいね。見ための美しさだけではなく、隠された花言葉にも気を配ってみると、より選んだ花に思い入れが深まるかもしれません。
結婚式にふさわくない花とは逆に「ふさわしい花」ってどんな花?
格式の高さを演出したり、あるいは高貴な花嫁のコーディネートで選ばれる花は、納得の花言葉を持っています。その代表的なものをご紹介いたします。
♦バラ(黄色以外)
バラは「愛」と「美」の象徴。また最近では色も形もヴァリエーションが豊か。ここではウェディングて良く使われる色の花言葉について。
♥白:純白、尊敬
♥ピンク:幸福、温かい心
♥オレンジ:絆、信頼
♦蘭(らん)
日本では「優雅な女性」「美」で多く知られていますが、それ以外に英語圏では「love(愛情)」「refinement(優雅・上品)」も加わり、女性を引き立たせるエレガントな花の象徴的な存在です。クラシカルなスタイルの凛とした花嫁イメージとしてブーケなどに良く使われます。
♦百合、カサブランカ
全般的な花言葉、まさにウエディングにぴったり。「純粋」「無垢」「祝福」「高貴」「壮大な美しさ」「雄大な愛」「威厳」「甘美」。百合は聖母マリアの花とも言われ、宗教画にも象徴として描かてれいます。この花の厳かさは格別で、キリスト教式の装花でよく使われます。
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結婚式で縁起の悪い花とされるのは?
縁起が悪い=お葬式を連想させるような花や災いを連想させるようなもののことを指します。
■菊
お葬式を連想させる花なので和の結婚式でも避けた方が良いとされていますが、和装に合わせるブーケなどで最近よく使われる“ポンポンマム”は同じキク科でも花言葉は「高貴」「君を愛す」「真実」「私を信じて」。見た目も可愛らしいのでウェディングには向いています。
■キキョウ
キキョウ⇒「凶」を連想させる言葉なので、こちらも結婚式には不向きとされています。
結婚式にむいていない花 ドライフラワーやハーバリウム、風水という理由だけでない別の理由も!?
ではドライフラワーはどうでしょう。前章でお伝えした通りブーケやパーティの卓上花としても最近のトレンドです。特にガーデンをイメージしたような装飾に用いられていますが、いくつかの観点からすると実は向いているとは言えないのです。
風水ではアートフラワー同様、「枯れている=生気がない」ということから“陰”の気が強いとし、縁起がよくないとされています。
実際にあった話ですが、スワッグのブーケとハーバリウムでテーブルを飾った結婚式で、スタッフが親や親戚からクレームを受けたとのこと。「ドライフラワーを結婚式で?」と。ご年配の親や親族からみると「縁起が悪い」「華やかでない」「もてなしの花でない」との印象だったようで、「お応えに困りました・・・」と担当スタッフの談。親世代は「枯れた花」というイメージが強くお祝い事には相応しくないと思うのでしょう。
結婚式で使ってはいけない花「アレルギーや匂い」のこと
結婚式は、招いたゲストを第一に考えると、当然のことながら花粉アレルギーやに匂いにもご注意を。あまりウェディングでは使いませんが、ヒノキやスギ。またブーケの花紛で当日、花嫁の腕や顔周りに湿疹が出てしまったという話も実際にあります。
結婚式であまり使うことのない珍しい花材を考えている場合は、担当のフラワー会社に確認をお忘れなく。
まとめ
花言葉では一種類の花でも、良い意味と全く逆の悪い意味をもつ花があります。(実際にアネモネは良い花言葉で紹介しているサイトもあります。) ドライフラワーも以前はお祝いごとには向かないとされていましたが、今ではおしゃれな花嫁の間では大流行。一方の見え方で決める事は向いていない時代になったようです。 自身のこだわりポイントを見極め、人生の想い出の花を選んでくださいね。
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