会議もテレビも学校も“オンライン”でつながる時代に変化。今や結婚式にも「オンライン結婚式(=リモート結婚式)」が!今までの結婚式と何が違う?
オンライン結婚式は従来の結婚式とは何が違う?
オンライン結婚式とは、新郎新婦が自宅や結婚式場などの拠点から、ZOOMや専用のアプリなどを使ってつながりゲストに参加してもらう結婚式のこと。“リモート”をなぞらえて「リモート結婚式=リモ婚」という呼び名でもメディアで紹介されるようになった新しいウエディングの様式です。
日本ではこのようなスタイルの結婚式が出始めたのは2020年の5月頃から。結婚式を間近に控えたカップルが、新型コロナウイルスによる感染拡大を避けるための止む無き施策として行われるようになりました。
式場側も新郎新婦の気持ちを汲みながら、最善を尽くし、手探りでのはじまり。感染拡大が収まらないなか、「結婚式とは?」という新しい価値観で、お笑い芸人「バンビーノ藤田」さんはクラウドファンディングによる出資金で400人ゲストが参加する結婚式を開催しました。投げ銭と呼ばれる会費チケットでカジュアルに行い、たくさんのゲストと気軽に繋がる結婚式を開催したカップルもいます。
余談ですが、オンラインのカタチが「新しいウエディングスタイル」として知られるようになったのはここ最近ですが、実は2015年、5年も前にあの有名なIKEAが新たなウエディングスタイル「IKEAがプロデュースするオンライン結婚式サービス~Wedding オンライン」を、プレス発表しています。
海辺やガーデン、さまざまなシュチュエーションを選び、そこには新郎新婦や牧師の立ち姿。顔の部分に新郎新婦やゲストを当て込んで配信、FACEBOOKでゲストも参加し「いいね!」をリアクションしたりできる、ユニークで可愛い配信型のものだったようです。このウエディングサービスが日本でも今あるのかわかりかねますが、先見の目があったんですね。
オンライン結婚式って何? 招待状や料理や引き出物は?
オンライン結婚式には、自身主体で行う「セルフンタイプ」と式場に依頼する「お任せタイプ」があります。
「セルフ」は自身で場所を探し、つまり自宅やレンタルスペースなど。そこにパソコンやスマホなどあれば開催可能。とはいえ自分で全てを用意するのは、難しいのが現実。
機材などのレンタルや進行、司会の基本的に必要なものを出張で行ってくれるサービスだったりZOOMや自社で専用アプリを使った独自のサービスをもっている会社もあります。
背景を選べたり衣装のレンタルサービスなどのオプションプランもあります。
機材手配会社、花やドレス・・・ネットでいろいろ検索して、自身で手配して安価にできる気がするものですが、当日ゲストにも楽しんでスムーズに行うために、開催するウエディングのイメージをあらかじめ決めて、それにあったプランを持っている会社に依頼をすることを、お勧めします。
一方「お任せ」は式場へ申し込みをすると、環境から準備からすべて整っているのでスムーズに用意ができます。衣装レンタルからヘアメイク、料理をゲストへデリバリーしたり、挙式を映像配信したり、ゲストを会場へ招く様式を近い内容で行うことができる内容です。大手式場などが出しているプランは、両親や親族、ご年配の恩師がゲストが多い場合は安心です。
招待状はLINEやネット、料理はゲストへデリバリーし、引き出物も送ることができます。
なかには、結婚の報告を動画やスライドショーで作成し、専用URLで親族た友人へ。受け取った人たちはお祝いのメッセージやギフトを選んで新郎新婦へ送れます。プレゼントの金額も500円~と低額なので受け取る側も送る側も気を使いすぎず、祝うことができるのがとても魅力。あえてライブ配信をしないことも特徴のプラン
オンライン結婚式のメリットとデメリットは?
オンライン結婚式と言っても、さまざまなカタチ、つまり自身のイメージに合った選択肢があります。前述のとおり「結婚報告」を映像や画像を使って気軽に伝えられる。祝う側も「いくら包むのか」悩むことなく、気軽に付き合いの程度にあった金額でプレゼントが送れる。
海外に住んでいる友だちや遠方の親族、たくさんの人に祝ってもらうことができます。
「結婚式」というカタチでオンラインを同時につなぐ結婚式でも、料理や引き出物などチョイスするかしないかによって、また会場に関わる費用(会場使用料・装飾費・スタッフのサービスやアテンドがなくなる)も削減されます。
反面、従来の結婚式での多くの人たちと顔を合わせる対面による時間は、オンラインでは味わえません。その場で感じる温かみ、感動、ゲスト同士が交わす会話や時間共有とは異なったものになり、それに代わるものはありません。
このコロナ禍で、結婚式についてもより多くの選択肢が広がりました。3蜜を避けた会場セットアップや進行の内容によって、ゲストを招いて開催する結婚式も各式場で行えるようになってきています。結婚式=費用がかかる。大袈裟だから自分たちには合っていないと考えるカップルも、低額で結婚式代わる報告をリモートで行うことができる。
つまり自身のイメージにあった結婚式が叶えられるようになりました。
オンラインとはネットで「つながっている」という意味。日本古来から執り行われる結婚式では「家族や親族、知人や友人とのつながり」を大切にしてきました。大切な人との「つながる」がネットという現代のツールで行われるようになり、これから今まで以上に結婚式もそれぞれカップルのスタイルにあったカタチで、そしてゲストにも喜ばれるものに進化していくと思います。
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