ケーキ入刀は結婚式で外せない演出のひとつ。ゆえに参列した結婚式の数だけウェディングケーキも見てきたのではないでしょうか。「私は他の人とはちょっと違った“印象に残る”“楽しい”“おしゃれな”ケーキカットに代わる何かをしてみたいな・・・」という花嫁様のためにオリジナルウェディングを得意としてきた元プランナーから流行のアイデアを紹介させていただきますね。
ウェディングケーキ 変わり種!?面白い演出でふたりらしさを
まず最初はウェディングケーキベースにしたライブ感ある演出やゲスト参加型の演出からご紹介します。
♥カラードリップケーキ
カラードリップとは、ウェディングケーキにきれいなソースをかけて完成させる演出です。 ソースをかける前と後で、二つのパターンのウェディングケーキを楽しめるのが魅力で、色鮮やかなソースと、かけたケーキはとっても可愛らしくインスタ映え間違いなしです! また、ゲストの前で完成させるのでライブ感たっぷりも見どころ。見ているゲストもワクワク楽しめます。是非映像にも残しておきたいですね。
この投稿をInstagramで見る
♥ラッキードラジェ
別名“スウィートサプライズ”ともいわれていて、ゲスト参加型です。比較的以前からあるスタンダードな演出のひとつ。 ケーキの中にドラジェをいくつか入れておき、カットした後にゲストにサーブします。トラジェが入っていたゲストにはサプライズでスピーチを依頼。 当たった人は幸せになれるという言い伝えもあり、ゲスト全員に参加してもらうドキドキゲーム感覚なのできっと盛り上がるでしょう。だけど中にはせっかく当たっても心の負担に感じるゲストもいるかもしれませんよね。それが心配の場合は、スピーチをお願いするのではなく、ちょっとしたプレゼントを渡すというようにアレンジするのも良いかもしれませんね。「スピーチをするのは嫌だなあ」と思うゲストも、プレゼントをお渡しして一言お祝いの言葉をもらうという形なら快く引き受けてくださるのでは?
この投稿をInstagramで見る
ファーストバイト「やりたくない・嫌い・つまらない」代わりに楽しめる演出は?
実は・・・新郎新婦が結婚式での“嫌なことランキング”で不動の上位にファーストバイトがあります。プランナー時代には普通に「ケーキカットのあとにはファーストバイトをしていただきます。ここでゲストもたくさん撮影してくれますよ」なんてお勧めしてきていましたが、新郎様には口に収まらない大きさのケーキを口に入れられるという風習もあるので恥ずかしがり屋の新郎に結構荷が重い演出だったりするようです。 そもそもファーストバイトの謂れは「ケーキ入刀した後に新郎新婦がお互いにケーキを食べさせあうこと。英訳すると「First bite」と言いbiteは“かじる”という意味なのです。 新郎から新婦へ「一生食べるものに困らせない」新婦から新郎へ「一生美味しいものを作ってあげる」という意味が込められています。もしかしたら今の時代に似つかわしくないと思う方もいるかもしれませんが、本来の「食べさせ合う」意味を外さずに、代わるアイデアがあります。実際に担当したオリジナルウェディングでふたりらしく見ごたえのあった楽しい演出をご紹介しますので参考にしてみてください。※コロナ感染で叶わなかった場合の演出も本記事最後にご紹介させていただいてます。
♦ゲスト参加型
一つの大きなボトルを用意し、新郎新婦がテーブルを周りながら、ゲストに各自のテーブルにあるフルーツを入れてもらいます。最後に新郎新婦がお酒を注ぎ、サングリアの完成。これをゲストに配るという演出です。お酒の代わりに炭酸水でも楽しめます。 ゲストみんなで協力してつくるという一体感で、会場が「幸せな気持ちで包まれそうですね。
また、ウェディングに合う見た目の華やかさもあり、選ぶフルーツによって雰囲気も異なります。
♦カジュアルパーティ ゲストもびっくり実例演出
これは実際に担当した結婚式カジュアルなガーデンパーティでの演出です。 グリルサービスタイムでローストビーフや生ハムのカットを新郎新婦自らカットしました。巨大な肉の塊にゲストもびっくり。早い時間にカットすればサーブできるのでゲストにも喜ばれます。 また、巨大なハンバーガーやホットドッグ、ピザなどをカットしてゲストにお渡しすると新郎新婦のホスト感も演出されアットホームな雰囲気になります。そのとき新郎新婦がコックさんの姿にお色直ししてカットするのもかわいらしくてお勧めですよ。
和装 ケーキカットの代わりになる装いに合わせた演出は?
結婚式で和装を着るという場合、その装いに合わせた演出をしたいと考えている人も多いのではないでしょうか。 実際に担当したケースですが、抹茶の和風ケーキでケーキカットしその後デザートタイムでサーブしたときは年配のゲストの方もとても喜んでいました。
この投稿をInstagramで見る
また、ケーキカット以外で和装に合わせた演出も少し紹介します。
和装の場合には、鏡開きが定番ですが、ラウンド状にかたどった色とりどりの華やかなちらし寿司なら、ウェディングケーキに引けをとりません。こちらは少人数の結婚式に向いています。どんな風にすればいいのかと言いますとこちらは、しゃもじで取り分けてゲストふるまえば喜ばれます。
もう一つ和装でおすすめなのが、鯛の塩釜焼カットです。割るのはナイフではなくトンカチです。
割った後はゲストに配れば、年配のゲストにも喜ばれるのではないでしょうか。こちらも家族婚にとても向いていますね。
この投稿をInstagramで見る
ケーキ入刀の代わり コロナに負けないゲストも喜ぶ演出
ここまでケーキ入刀やファーストバイトに代わる演出を紹介してきましたが、現在コロナで食べ物を使った演出は避けている会場もあります。コロナに負けないオリジナルウェディングで実際に取り入れた演出を最後にご紹介しますね。
♦植樹の儀
新郎新婦が二人で植木鉢の木や苗に水を注ぐ儀式です。新郎新婦が愛を育んでいく気持ちやゲストの幸せ・健康を願う気持ちを込めて行います。この演出で使った木や苗を大切に新居の庭やベランダで育てていくのも素敵ですよね。
この投稿をInstagramで見る
♦水合わせの儀
新郎新婦がそれぞれ生まれ育った両家のそれぞれの水を一つの盃に合わせて飲む「水合わせの儀」。それぞれの水を合わせることで新しい家族が生まれることを意味します。こちらも和装婚に向いている厳かな儀式です。
この投稿をInstagramで見る
♦サンドセレモニー
リゾートウェディングで挙式中の演出として取り入れるカップルもたくさんいるセレモニーです。 新郎新婦がそれぞれ違う色の砂をひとつのクリスタルの器に流し入れ、砂の量やタイミングによってマーブル模様が変わります。見ているゲストも思わず魅入ってしまうおしゃれなシーンになり、こちらも是非映像に残すことをお勧めします。
この投稿をInstagramで見る
♦ウェディングツリーのオブジェをみんなで作る
こちらは何回か他の記事でも紹介してされていますが木と枝だけが描かれたイラストにゲストが指にインクをつけてスタンプして葉っぱに見立ててツリーの絵を完成させる演出です。ゲストが二人の結婚を認め、証明してもらうという意味もあります。
ペーパー状のものなどさまざまなデザインのものがありますが、丸太などにしてオブジェとして作ればゲストとみんなで作ったオブジェが記念品として残せます。
今は少人数の結婚式が余儀なくされていてゲストのおもてなしや演出方法に悩む人たちも多いそうです。もちろん歓談中心で時間を過ごすのも良いと思いますが何かセレモニーや演出があるとゲストも楽しめ場が和み、ゲスト同士が親しくなるきっかけになったりもするものです。是非ご自身にあった演出を何かひとつでも取り入れてみたらいかがでしょうか。
コメント